3月8日、グローバルなプロフェッショナル・サービス企業であるEYとハイテク企業であるIBMは、企業がサステナビリティに関連するビジネス変革やイニシアティブを加速・管理・報告するためのESGソリューションを提供することを目的とした拡大協業を発表した。
本協業では、スコープ3の温室効果ガス(GHG)排出量の算定・管理、ESGマネージド・サービス、スコープ1、2、3の炭素捕捉・分析・意思決定支援ツール「SEAM」などを提供する予定である。最先端のテクノロジーと多様なハイブリッドITランドスケープでオーケストレーションしたものを提供すると述べている。
本提携は、EYとIBMがそれぞれサステナビリティと気候変動に焦点を当てた能力とソリューションを顧客向けに構築している中で実現した。両社は、今回の提携を発表する声明の中で、「新たなデータ標準を深く理解することで、ESGデータの膨大な複雑性に対処する」と表明している。
EYが最近発表した一連のサステナビリティ目標の中で、クライアントが収益性の高い脱炭素化を実現し、その他のサステナビリティ課題や機会に対するソリューションへの投資を約束した。EYの(CCaSS)プラクティスは、気候変動やその他のサステナビリティ問題から生じるリスクと機会の管理を支援する。
IBMは、企業が自社のビジネスに直面する環境および気候関連のリスクを予測・監視・報告し、自社の気候に関する取り組みを管理する、AI主導のEnvironmental Intelligence Suiteなどのソリューションを発表している。昨年は環境パフォーマンスデータおよび分析ソフトウェアプロバイダーのEnviziを買収した。
今回の協業では、EYのCCaSSプラクティス、IBMのEnviziおよびEnvironmental Intelligenceスイートなどを活用し、企業が資産レベルでの脱炭素アクションプランを運用できるよう支援する。
【参照ページ】
(原文)EY and IBM Collaborate to Address Complex ESG Challenges and Drive Value-Led Sustainability
(日本語参考訳)EYとIBMが提携、ESGデータおよびサステナビリティ戦略ソリューションを提供開始