12月7日、鉱業に特化したデータソリューション企業であるMineSense Technologiesは、4200万ドル(約57.5億円)を調達したと発表した。本資金は、より持続可能なサプライチェーンとエネルギー移行関連材料に対する高まる需要に対応するソリューションの商業展開を加速させることを目的としている。
シリーズEは、J.P. Morgan Asset Managementのサステナブル・グロース・エクイティ・チームが主導し、様々な産業分野で資源効率化や気候変動への適応を推進する成長段階の民間企業への投資を目的に今年前半に設立された。今回の資金調達では、既存のベンチャー投資家に加え、新たな投資家としてEvok Innovationsの参加もあった。
バンクーバーを拠点とする MineSenseは、金属鉱業における鉱石等級管理、操業収益性、炭素強度の向上を目指し、センサーによる鉱石選別を鉱山向けにリアルタイムで提供している。同社の主力ソリューションであるショベルセンスは、鉱山機械に設置されたセンサーで、すべてのショベルとバケット内の材料の等級をスキャンして推定する。また、鉱山の下流作業のさまざまなポイントでコンベア上に使用されるベルトセンスも提供している。
MineSenseは当初、低炭素経済への移行を支えるために必要な主要材料の一つである銅に注力しているが、今回の資金調達により、同社は世界的にカバー範囲を拡大し、ニッケル、コバルト、亜鉛、鉄など他の重要金属にも進出することが可能になる。
MineSenseは、過去1年間で収益が3倍になるなど大きな成長を遂げており、最近Deloitteから北米で最も急成長している企業の1つに認定された。
【参照ページ】
(原文)MINESENSE TECHNOLOGIES RAISES $42 MILLION IN JP MORGAN-LED SERIES E ROUND
(日本語参考訳)J.P. Morgan、サステナビリティに特化した鉱山技術スタートアップMineSenseに出資