SLB、アーカー・カーボン・キャプチャーの株式の過半数を約580億円で取得

3月27日、エネルギー・サービスおよびテクノロジー企業のSLBは、炭素回収技術企業のアーカー・カーボン・キャプチャー(ACC)の株式の過半数を3億8000万ドル(約580億円)で取得し、新たな炭素回収合弁会社を設立することで合意したと発表した。

2020年にエネルギー・サービス会社のアーカー・ソリューションズから独立したノルウェーを拠点とするアーカー・カーボン・キャプチャー(ACC)は、産業プラントからのCO2排出を削減・除去する独自の炭素回収技術を提供しており、既存または新設の施設に適用することができる。同社のソリューションは、水と有機アミンの混合溶媒を使用してCO2を吸収するもので、ガス、石炭、セメント、製油所、バイオ・廃棄物発電、水素など幅広い分野に適用できる。

国際エネルギー機関(IEA)は、2030年までに世界の脱炭素化計画をサポートするために年間1ギガトン以上、2050年までに6ギガトン以上のCO2が必要になると予測している。

新しい契約では、SLBが合弁会社の80%を所有し、ACCが残りの20%を所有する。また、SLBは自社の炭素回収事業も合弁会社に出資する。SLBはまた、今後3年間で13億6,000万ノルウェークローネ(約190億円)を上限とする業績ベースの追加支払いを行う可能性がある。

技術ポートフォリオ、能力、プロジェクト・デリバリー・プラットフォームが統合されることで、破壊的な初期段階の技術を加速化し、より迅速かつ経済的に市場に投入することが可能になる。

【参照ページ】
(原文)SLB Announces Agreement to Acquire Majority Ownership in Aker Carbon Capture
(日本語参考訳)SLB、アーカー・カーボン・キャプチャーの過半数株式を取得する契約を発表

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る