12月13日、HSBCアセット・マネジメントと気候変動への投資・アドバイザリー会社であるポリジネーションの合弁会社Climate Asset Managementは、同社の自然資本投資ファンドに対して6億5千万ドル(約880億円)を超えるコミットメントを達成したことを発表した。
Climate Asset Managementは、HSBC AMとポリネーションが2020年に立ち上げたもので、長期的に自然を保全、保護、強化する多様なプロジェクトに投資し、新興国市場と先進国市場の両方で世界の自然資本テーマへの幅広いエクスポージャーを提供するとともに、投資先のスチュワードシップと評価を行い、投資家がインパクトを定量的に測定できるようにすることを目的としている。
現在までに、自然資本投資マネージャーは、自然資本戦略(NCS)および自然ベース炭素戦略(NBCS)を含む2つのファンドを立ち上げている。NCSは、農業、林業、環境資産における再生可能な景観管理から、環境面での成果の向上とともに、長期的な財務リターンを実現することを目的として、自然資本投資のパイプラインを構築している。NBCSは、特に開発の初期段階にある自然ベースの炭素プロジェクトに資金を提供し、グローバル企業の脱炭素目標の達成を支援しながら、生物多様性を大規模に改善することを目的とした途上国経済の景観回復をターゲットにしている。
Climate Asset Managementは、両戦略の資金調達を継続しており、2023年中にさらなる発表を行う予定であると述べている。
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(参考記事)HSBC-Backed Natural Capital Funds Raise $650 Million