11月24日、Googleは、イギリスとスペインで新たに2つの再生可能エネルギー電力購入契約を締結したと発表した。これにより、同社は2025年までに各地域で90%以上のカーボンフリーエネルギー(CFE)運用を実現できる。
本契約は、Googleにとって各国初の長期PPAとなり、イギリスではENGIEから100MWの洋上風力を、スペインではib vogtから149MWの太陽光発電を購入する契約となっている。
Googleの親会社であるAlphabetは、2020年に「24/7 CFE ambition」を発表し、2030年までに事業全体をカーボンフリーのエネルギーで運営することを目標としている。24/7 CFEでの運用とは、同社が事業を展開するすべての地域において、毎日毎時、電力需要とCFEの供給を一致させることを意味する。
Googleは今年初め、2021年のエネルギー使用量の66%が同目標に沿ったものだと明らかにした。一方で、利用可能な再生可能エネルギーの不足、サプライチェーンの混乱や相互接続の課題によるCFE建設の遅れなどの逆風が、目標への進展を遅らせているとも述べている。
Googleは2017年から毎年、電力使用量の100%を再生可能エネルギーで補っているが、今回の契約により、イギリスとスペインのクラウド地域とオフィスは、1時間単位で地元のCFE電源とマッチングされるようになる。また、本協定は、新しい風力発電所や太陽光発電所の建設を支援し、国内の電力網にクリーンなエネルギー源を追加するものである。
Googleは、カーボンフリーエネルギーへの移行は、顧客自身のサステナビリティ目標の達成にも役立つと指摘している。世界の多くの企業は、気候変動やクリーンエネルギーに焦点を当てた取り組みの焦点を、多くの企業の排出量フットプリントの大部分を占めるバリューチェーンに向けつつある。
【参照ページ】
(原文)A year of clean energy momentum in Europe
(日本語訳)グーグル、イギリスとスペインで風力と太陽光発電契約を締結し、90%のカーボンフリーエネルギーを達成