アップル、サプライヤーのクリーンエネルギーへの取り組みを推進

9月12日、アップルは、グローバルサプライチェーンの脱炭素化に向けた取り組みの進展を発表した。2030年までにアップルの製造にクリーンエネルギーの100%使用を約束したサプライヤーは300社に上った。

2015年以来、アップルはグローバルサプライヤーとパートナーシップを結び、クリーンエネルギー移行に取り組んできた。アップルは2020年以降、グローバルな企業活動においてすでにカーボンニュートラルを実現しているが、2030年までに排出量の75%削減を目標に掲げる。

28カ国で事業を展開するサプライヤーは、アップルの「Supplier Clean Energy Program」を通じて、再生可能エネルギー100%での事業運営にコミットする。新たなパートナーには、Skyworks Solutions、Analog Devices、Cirrus Logic、京門GEM、Sappi Limited、LeMur、Schoeller Textil AG、日本ではルネサスエレクトロニクスが含まれる。参加する韓国のサプライヤーは今年30%近く増え、23社となった。

アップルは、サプライヤーがスコープ1とスコープ2の排出量を削減する進捗を毎年追跡している。2022年秋にはサプライヤーに対し、2030年までにアップル製品の生産を脱炭素化するよう呼びかけた。2022年には、Appleのサプライチェーンにおいて13.7ギガワットの再生可能エネルギー電力が導入され、1,740万メートルトンのCO2排出を削減。同社は2015年以降、全体の排出量を45%以上削減している。

【参照ページ】
(原文)Apple advances supplier clean energy commitments
(日本語参考訳)アップル、サプライヤーのクリーンエネルギーへの取り組みを推進

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る