PRI、2021年度の署名機関年次報告を中止

8月2日、PRI(国連責任投資原則)は、改訂中の署名機関の年次報告フレームワークの進捗状況を公表し、新しいフレームワーク(パイロット版報告書)は論点が残っていると判断し、2021年度の年次報告は中止し、次回の年次報告は2023年1月とすることを通知した。

PRIは、パイロット版報告書については、1,700人以上の署名者からフィードバックを得ている。
ほとんどの署名者は、新しいフレームワークの内容が、過去に比べて責任投資活動をよりよく捉えていると評価しているが、運用会社ごとに意見が異なり、いくつかの分野では注意が必要であったり、特定の署名者に適していなかったりすることが指摘されたと報告している。
さらに、多くの加盟者は、パイロットフレームワークの報告に必要な時間とリソースが高すぎると感じていたとも述べた。

その結果、PRI側の評価が遅延したことと、寄せられた意見を考慮し、次の報告期間の開始を2023年初頭まで延期するという決定をPRIは下した。

【参照ページ】
(原文) Reporting Framework pilot: next steps for signatories

(日本語訳)PRI、2021年度の署名機関年次報告を中止

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る