温室効果ガス排出量を削減するための行動を監視する研究グループClimate Action Tracker(CAT)は11月9日、最新の情報に基づいた各団体の目標と実際の世界の気温上昇の推移のギャップを指摘し、2.4℃上昇ペースで進んでいると警鐘を鳴らした。
CATの分析によると現在の各国の公約が完全に達成されたとしても、2030年の世界の温室効果ガス排出量は1.5°C目標の水準に対し約2倍になる。
CATのパートナー組織の最高経営責任者(CEO)であるビル・ノウサギ氏は「2030人の行動や目標の大半はネット・ゼロの目標と矛盾している。政府の現在の政策とそのネット・ゼロ目標との間にほぼ1℃のギャップがある」と語った。
またCATはこのギャップを起こしている原因について特に石炭とガスについて触れ、最大の石炭国である中国、インド、インドネシア、ベトナムは、石炭パイプラインを削減する必要があると警告した。
【参照ページ】
(原文)Glasgow’s one degree 2030 credibility gap: net zero’s lip service to climate action
(日本語訳)Climate Action Tracker、COP26で2030年目標とのギャップを警告