スイス、上場企業・銀行に対する気候変動報告義務化法を採択

スイス、上場企業・銀行に対する気候変動報告義務化法を採択

11月23日、スイス政府の連邦評議会で新たな法律が可決され、スイスの大企業および金融機関は、気候関連のリスク、影響、計画に関する情報の開示が義務付けられることになった。

新たに採択された「気候開示に関する条例」に基づき、上場企業、銀行、保険会社は、気候関連財務開示タスクフォース(TCFD)の勧告に基づく報告書の提出が義務付けられた。

本規則は、従業員500人以上、総資産2,000万スイスフラン(約29億円)以上、または売上高4,000万スイスフラン(約58億円)以上の企業に適用される予定です。

新条例で義務付けられている情報開示には、気候関連リスクや企業活動が気候変動に与える影響の報告が含まれる。また、報告義務には、直接および間接の温室効果ガス(GHG)排出量、排出量削減目標、これらの目標を実行するための計画に関する開示が含まれています。

企業が新しい開示義務を履行する十分な時間を確保するため、理事会は新規則の施行を当初の提案から1年延期した。施行は2024年1月、報告は2025年に開始されることになった。

【参照ページ】
(原文)Federal Council brings ordinance on mandatory climate disclosures for large companies into force as of 1 January 2024
(日本語訳)スイス、上場企業・銀行に対する気候変動報告義務化法を採択

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る