フォルクスワーゲンAG、2027年までにデータセンターをカーボンニュートラル化

フォルクスワーゲンAG、2027年までにデータセンターをカーボンニュートラル化

11月3日、フォルクスワーゲン AG は、2027 年までにデータセンター運営をカーボンニュートラルにするという目標を発表した。

本目標を達成するため、フォルクスワーゲンは、カーボンニュートラルデータセンターを運営するノルウェーのGreen Mountainでデータセンター事業を拡大した。同社のすべてのサーバーは、水力発電による100%再生可能な電力で稼働し、隣接するフィヨルドによって自然冷却されている。

Green Mountainのデータセンター拡張により、グループのグローバルなコンピューティングパワー要件の4分の1がカーボンニュートラルになる。これは、年間10,000トンのCO₂ 削減に相当する。

ノルウェーでは、発電量の98.9%が再生可能エネルギーで、そのほとんどが水力発電によるものである。水力発電は、二酸化炭素排出量を最小限に抑え、生態系への影響もわずかである。ノルウェー政府は、気候変動に左右されないデータセンターなど、新しい産業分野での再生可能エネルギーによる電力利用を積極的に推進している。税制優遇措置、低いエネルギー価格、安定した政治的条件により、ノルウェーはグリーンITにとって理想的な立地と言える。

【参照ページ】
(原文)Volkswagen AG aims to make data centers climate-neutral by 2027
(日本語訳)フォルクスワーゲンAG、2027年までにデータセンターを気候変動に左右されないものにすることを目指す

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る