11月10日、Volvo Trucksはトラックメーカーとして世界で初めて、化石燃料を使用しない鉄鋼を含む電気トラックの顧客への出荷開始を発表した。
鉄鋼業は、世界的に最もCO2を排出する企業の一つであり、この分野からの温室効果ガス排出量は、世界の化石燃料の使用による直接排出量の7~9%を占めている。
トラックに使用される化石燃料を使用しない鋼材は、スウェーデンの鉄鋼メーカーSSABから供給され、化石燃料を使用しない電気と水素を用いた新しい技術で製造される。 VolvoとSSABは昨年、化石燃料を使用しない鋼材で作られた車両の製造を目的とした協力関係を開始した。SSABは、2021年8月にボルボに化石を含まない鋼材を初めて納入すると発表した。
2020年、 Volvoは大型電気トラックのラインナップを発表し、今年9月には、大型電気トラック、44トントラックの量産を初めて実現した。同社によると、電気トラックの一部には、化石を使わない鋼材が活用されるという。
本鋼材はまずトラックのフレームレールに使用され、入手可能性が高まれば他の部分にも導入される予定だ。
先月Volvoと大型電気トラック20台の契約を発表したAmazonは、輸送・物流会社のDFDS、輸送パートナーのサイモン・ロースを通じてUnileverと同様に、化石フリースチールを含むトラックを持つ顧客の一人となる予定である。
【参照ページ】
(原文)World-first: Volvo delivers electric trucks with fossil-free steel to customers
(日本語訳)Volvo、化石燃料を使用しない鋼材を使用したトラックを初出荷