ホテルチェーンIberostar、2030年までにカーボンニュートラル実現を約束

ホテルチェーンIberostar、2030年までにカーボンニュートラル実現を約束

11月9日、世界的な観光企業でホテルグループのIberostarは、2030年までにカーボンニュートラルを達成する目標を含む、一連の気候に関するコミットメントを発表した。

Iberostarの排出量削減ロードマップは、Science Based Targets Initiative (SBTi) の検証を受けており、2030年までにスコープ1とスコープ2の排出量を85%、スコープ3の排出量を50%削減するという目標が含まれている。

スコープ3の排出量は、Iberostarのカーボンフットプリントの77%を占めている。同グループは、商品とサービスの購入・資本財・下流のリース資産・燃料とエネルギーに関連する活動・従業員の輸送・出張・廃棄物という7つの温室効果ガス削減カテゴリーを含み、 排出量のすべての重要な要素をカバーしている。

同社は本計画により、年間のCO2排出量を59万4,000トン削減できると見込んでいる。

ロードマップの他の目標としては、エネルギー消費量を35%削減し、すべての目的地で再生可能エネルギーの使用を実施し、新築および改築の際にネット・ゼロ・ビルに移行することなどがある。同社は、残りの排出量を、生態系を保護・回復する自然ベースのソリューションで補うとしている。

スペインの多国籍企業で、16カ国に100以上の4つ星・5つ星ホテルを擁する同社は、今週エジプトのシャルムエルシェイクで開催されるCOP27で、脱炭素化のロードマップと戦略を発表する予定である。

【参照ページ】
(原文)SUSTAINABLE HOTEL GROUP IBEROSTAR TO BE CARBON NEUTRAL BY 2030, 20 YEARS AHEAD OF THE INDUSTRY’S GLOBAL TARGET
(日本語訳)持続可能なホテルグループイベロスターは、業界のグローバル目標より20年早く、2030年までにカーボンニュートラルを達成

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る