Carlyle、分散型太陽光・蓄電池プラットフォーム「Aspen Power Partners」に約520億円を投資

カーライル、分散型太陽光・蓄電池プラットフォーム「アスペンパワー」に約520億円を投資

11月3日、脱炭素社会に向けた分散型発電プラットフォームであるAspen Power Partnersは、世界的な民間資本投資会社であるCarlyleから3億5,000万ドル(約520億円)の投資を受け、地域社会、集合住宅、商業・産業用太陽光発電および蓄電池市場をターゲットにした有機的およびM&A重視の成長戦略の支援を目的とすることを発表した。

Aspen Power Partnersは、あらゆる所得レベルの消費者や企業がクリーンな再生可能エネルギーにアクセスできるようにするため、地域社会や集合住宅、商業・産業用太陽光発電および蓄電設備の開発、建設、運営を行っている。同社は、12カ月から24カ月以内に完成する見込みのあるプロジェクトのパイプラインやポートフォリオを買収し、共同開発するのが一般的な仕組みとなっている。

Aspen Power Partnersは最近、PPLコーポレーションからサファリエナジーを買収することを発表した。これは、分散型太陽光発電の取引としては、これまでで最大規模のものである。同社によると、サファリのプラットフォームと資産に、Aspenのコミュニティ・ソーラー・ポートフォリオと多世帯用ソーラー・パイプラインを組み合わせることで、多様な分散型発電の独立系電力事業者が誕生するという。

本投資は、今年初めにCarlyleがエネルギー転換に特化した新しい投資プラットフォームを設立したことを受けたもので、同社のインフラとエネルギーの能力を一元化し、世界の脱炭素化の取り組みから生じる新たな投資機会を捉えるために、同社のグローバルインフラ事業内で運営している。

【参照ページ】
(原文)Aspen Power Partners Announces $350 Million Investment from Carlyle to Fuel Growth and Acquisition Strategy
(日本語訳)アスペンパワーパートナーズ、カーライルから3億5千万ドルの出資を受け、成長および買収戦略を推進

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る