Societe Generale、約44兆円超のサステナブルファイナンス目標を設定。全従業員にCSR研修を実施

Societe Generale、約44兆円超のサステナブルファイナンス目標を設定、全従業員にCSR研修を実施

10月24日、欧州金融サービスグループのSociete Generaleは、2025年までに3,000億ユーロ(約44兆3,000億円)の持続可能な金融を促進する新たな目標や、ポートフォリオの排出量を削減する目標など、一連のESGおよびサステナブルファイナンスに関する公約を発表した。

同社の新たなサステナブルファイナンスの目標は、2020年に発表した、2023年までにエネルギー移行関連のサステナブルファイナンスソリューションを通じて2019年から2023年の間に1200億ユーロ(約17兆7,200億円)の資金調達を支援するという現在の公約に代わるものである。Societe Generaleは、2021年末までに1,570億ユーロ(約23兆円)を達成し、すでに従来の目標を大幅に上回っている。

新たに設定した目標は、環境と社会の両面をカバーするよう、取り組みの範囲を拡大するものである。

Societe Generaleはまた、発電や石油・ガスなどの主要な排出集約型セクターを対象とした、排出量に関連するいくつかの融資目標を発表した。発電セクターについては、2030 年までに発電セクターのエクスポージャーの炭素強度を 1kWh あたり 125g まで削減するという目標を立て、従来の 163g から引き上げた。他にも、石油・ガス生産部門へのエクスポージャーを2025年までに20%削減、石油・ガス生産の最終用途に関する炭素排出量の絶対値について、2030年までに30%削減するという新たな目標を設定した。

Societe Generaleは、サステナブルファイナンスと投資の目標に加え、ESG目標の統合を目指した取り組みについても概要を述べた。同社は、全従業員を対象としたCSRトレーニングに着手し、脱炭素社会の実現に向けた具体的な取り組みを開始したと述べている。また、すべてのプロセスにESG課題を組み込むための「ESGバイ・デザイン」プログラムを展開している。

【参照ページ】
(原文)SUPPORTING THE ENERGY TRANSITION: SOCIETE GENERALE ACCELERATES THE ALIGNMENT OF ITS ENERGY SECTOR PORTFOLIO
(日本語訳)Societe Generale、3,000億ユーロのサステナブルファイナンス目標を設定、全従業員にCSR研修を実施

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESG Journal Cafe

    2024-10-7

    イベントレポート 『主要評価5機関の効果的な対応方法』

    【ESG Journal Cafe イベントレポート】第二回イベント『主要評価5機関の効果的な対応…
  2. 2024-10-3

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…
  3. 2024-9-30

    MSCI、新たなカーボンニュートラルランキングを発表

    アメリカの金融サービス企業であるMSCIは、新たに「カーボンニュートラルランキング」を導入し、企業…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る