10月13日、Mercedes-Benzは、110億ユーロ(約1.6兆円)のリボルビング・クレジット・ファシリティを、同社のサステナビリティ戦略「アンビション2039」に沿った気候関連目標に関連した条件で、サステナビリティリンクローンに変更したことを発表した。
サステナビリティ・リンク・ローンは、持続可能な金融の中でも最も急速に成長している分野の一つで、発行体の特定のサステナビリティ目標の達成度に連動した利払いなどの特性を備えている。グリーンボンドなどでは、調達した資金を特定のグリーンプロジェクトにしか充当できないのに対し、サステナビリティリンク債では、調達した資金を一般企業の目的に柔軟に使用できるため、企業の関心が急速に高まっている。
Mercedes-Benzの「アンビション2039」戦略は、2039年までにカーボンニュートラルなサプライチェーンを実現することを含め、今後10年以内にカーボンニュートラルな車両を提供することを想定している。
今年初め、同社は、2030年までに乗用車1台あたりのCO2排出量を50%以上削減する計画など、一連の新しい気候変動目標を発表し、サステナビリティに連動した金融商品の利用を増やすと発表した。
Mercedes-Benzの新しいサステナビリティ連動型融資は、融資のコミットメントフィーを通じて、完全電気自動車の保有比率など、一連の気候保護および二酸化炭素排出量削減目標に対する会社の業績に連動した負債コストが設定されている。同社によると、本融資の主要業績評価指標(KPI)は、最も緊急性の高いESG課題に焦点を当てるため、重要性分析を通じて選択されたという。
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(原文)Mercedes-Benz converts Revolving Credit Facility into a Sustainability-Linked Loan