HSBC、米ドル建てESGマネー・マーケット・ファンドを販売開始

HSBC、米ドル建てESGマネー・マーケット・ファンドを販売開始

10月12日、HSBC アセット・マネジメント(HSBC AM)は、大企業、年金基金、保険会社などの機関投資家に、持続可能性に配慮した現金投資オプションを提供することを目的とした新しいESG金融市場ファンド「HSBC US Dollar ESG Liquidity Fund」の立ち上げを発表した。

本発表は、昨年の「HSBC スターリング ESG ファンド」に続く、HSBC による 2つ目の ESG に特化したマネーマーケット・ファンドであり、すでに10億ポンド(約1.6兆円)を突破していることを明らかにした。

本ファンドは、A1、P1、F1、またはそれに相当する長期格付けを持ち、HSBC AMが投資可能な世界の他の発行体と比較してESGリスクへの取り組みが明らかに優れていると判断した発行体のポートフォリオに投資される予定だ。これを達成するために、ファンドは、マネーマーケットの投資可能なユニバースに適したESGスコアリングシステムと相対的ESGフィルターを適用する予定である。

HSBCは、発行体へのエンゲージメントが本ファンドのアプローチの重要な要素であり、発行体がESGリスクの管理方法について明らかになった欠点に対処するよう奨励すると述べている。気候変動に焦点を当てたエンゲージメントプログラムでは、銀行発行者の排出量の推移に焦点を当て、ネット・ゼロバンキングアライアンスへの参加や、スコープ3の炭素データの品質と利用可能性の向上を提唱していく予定である。

HSBCは、ESGリスクのより良い管理への焦点を高め、より持続可能な結果を達成することを目指すと述べている。

【参照ページ】
(原文)HSBC Asset Management launches USD ESG money market fund
(日本語訳)HSBCアセットマネジメント、米ドル建てのESGマネー・マーケット・ファンドを設立

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る