Blackstone、持続可能な資源プラットフォームの立ち上げを発表。11兆円超の投資機会を見込む

Blackstoneは、同社のクレジット部門であるBlackstone Creditが再生可能エネルギー企業やエネルギー転換を支援する企業への投資および融資を行う新たな「持続可能な資源プラットフォーム」の立ち上げを発表した。本プラットフォームは、再生可能エネルギー企業やエネルギー転換を支援する企業への投融資を行う。

新プラットフォームの投資対象分野には、住宅用太陽光や住宅効率、再生可能エネルギーによる発電や蓄電、エネルギー転換を可能にする製品やサービス、技術、天然資源、脱炭素化された輸送、サステナビリティ・リンク・ローン、グリーン・ファイナンス、その他のエネルギー・インフラ投資などが含まれる。投資対象は、投資級および非投資級のクレジットから優先株式や転換社債型新株予約権付社債まで、幅広い分野にわたる。

今回の設立は、世界中の政府や企業がネット・ゼロ・コミットメントを立ち上げ、追求している中、脱炭素化に向けた世界的な取り組みから生まれる投資機会を活用しようとする Blackstoneの一連の動きの中でも最新のものだ。今月初め、Blackstone は民間の再生可能エネルギー企業である Invenergy Renewables Holdingsへの約30億ドルの投資に関する合意を発表した。またその他の最近の取引としては、ユーティリティスケールの太陽光技術メーカーであるArray Technologiesへの5億ドルの出資や、インフラ製品・ソリューション企業であるSabre Industriesの買収などがある。

Blackstone は2019年以降、この分野にすでに150億ドル以上の投資をコミットしているが、同社は今回のリリース時に今後10年間でエネルギー転換および気候変動対策プロジェクトに推定1,000億ドル(11.4兆円)を投資する機会があると述べた。

【参照ページ】
(原文)Blackstone Launches Sustainable Resources Credit Platform
(日本語訳)Blackstone、持続可能な資源プラットフォームの立ち上げを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-11

    【PR】11/27 CSAを通じたESG活動の進化 ~評価視点と企業価値向上の実践アプローチ

    S&Pグローバル x ANAホールディングス 対談 概要 テーマ:C…
  2. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  3. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る