資源開発大手Rio Tinto、アルビダ工場にアルミリサイクル施設を新設

アルミニウム

8月26日、資源開発大手Rio Tintoは、自動車・包装・建設市場の顧客向けに低炭素アルミソリューションの提供を拡大するため、3,500万カナダドル(約37億円)を投じて、ケベック州サグネー・ラックサンジャンにあるアルビダ工場にアルミリサイクル施設を新設すると発表した。

本設備では、使用済みの自動車や建築資材から回収したクリーンなアルミニウムを再溶解し、アルビダ製錬所のアルミニウムビレットやRio Tintoのケベック工場で生産される他製品に使用する。リサイクルしたアルミニウムをアルミニウム合金に使用するのは、 北米の一次アルミニウム生産会社として同社が初。

リサイクル施設は2024年の第2四半期に稼働する予定。当初の年間生産能力は3万トンである。今後、再生バーナーを備えた再溶解炉と自動スクラップ投入システムの建設を開始し、アルビダ工場の既存建屋に設置するという。

本プロジェクトは、ケベック州に3,000万カナダドル(約31億円)の経済効果をもたらし、アルビダ工場では新たに10名程度の常用雇用が創出される見込み。

【参照ページ】
(原文)Rio Tinto invests in a new aluminium recycling centre in Arvida
(日本語訳)リオ ティントがアルビダの新しいアルミニウム リサイクル センターに投資

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