EU議員団、森林破壊を伴わない製品を保証する厳格な規則を採決

EU議員団、森林破壊を伴わない製品を保証する厳格な規則を採決

9月13日、欧州議会は453対57の賛成多数で、EU域内で販売される製品が森林破壊や劣化した土地由来でないこと、および商品が人権規定に従って生産されていることを保証する規則の導入を提案した。

森林破壊は気候変動と生物多様性の損失をもたらす最も重要な脅威の一つとされている。欧州議会が採択した文書は、世界的な森林破壊に取り組むために、欧州委員会が昨年提示した提案を強化するものだ。

国連食糧農業機関(FAO)によると、1990年から2020年の間に、EUより広い面積に相当する推定4億2000万ヘクタールの森林が失われ、EUの消費は世界の森林破壊の約10%を占めるとされている。

国連が支援するRace to Zeroが最近発表した報告書によると、土地に根ざしたバリューチェーンを持つ企業、特に森林・土地・農業部門に起因する森林破壊が、世界の温室効果ガス(GHG)排出量の大きな割合を占めていることが明らかになった。同セクターは世界の排出量の22%を占めており、その半分は森林破壊が原因だ。

【参照ページ】
(原文)Climate change: new rules for companies to help limit global deforestation
(日本語訳)気候変動: 企業が地球規模の森林破壊を制限するための新しい規則

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-24

    GHGプロトコル、企業排出報告の信頼性向上へ―新たな公開協議を実施

    10月20日、温室効果ガス(GHG)排出会計の国際基準を策定するGHGプロトコルは、Scope2基…
  2. <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025-10-20

    <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025年10月に、SBTi(Science Based Targets initiative)は…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る