中国、ESG評価フレームワークの開発を開始

8月9日、中国企業改革研究院が主催した「企業ESG評価システム」の団体基準に関する評価会議において、企業ESG評価作業の基礎とガイドラインを提供する3段階の評価指標システムを構築するプロジェクトが発足した。

中国企業改革研究院は4月、中国初の企業ESG情報開示基準を制定・公表した。同ガイドラインは世界的なESG情報開示要求を受けて整備されたものであり、首都経済商科大学が策定を主導した。

第18回党大会以降、党と政府はグリーン開発と持続可能な開発を非常に重視し、一連の政策文書を公表している。 2013年から2022年までの政府の作業報告によると、ESGに関する課題は政府の優先事項であり、「イノベーション・コーディネーション・グリーン・オープン・共有」の開発コンセプトと、より高品質・効率性・公平性・サステナビリティ・安全性を追求するという開発目標を掲げている。

 ESGの概念は、企業の質の高い発展を識別するための重要な指標として、中国の「二重炭素」戦略目標と生態学的文明構築目標と非常に一致しており、企業の持続的発展を促進する方法論である。 中国内のESG投資市場の拡大に伴い、企業ESG評価に対する投資機関の需要は急速に高まっている。 中国企業研究院は、この機会を利用して、優越的資源を統合し、交流と協力を深め、企業ESG評価の標準化、標準化、科学的化をさらに推進し、新たな開発パターンのもとで、企業が質の高い発展を実現するよう支援すると述べている。

【参照ページ】
(原文)李华常务副秘书长在《企业ESG披露指南》团体标准发布会
《企业ESG评价体系》团体标准立项评估会在京召开
(日本語訳)中国、ESG評価フレームワークの開発を開始

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る