8月16日、Ceresは水の利用者や汚染者である72の企業が、水を財務リスクとして考慮し、水系をよりよく保護するための方法として、「Valuing Water Finance Initiative」を立ち上げたことを発表した。
Ceresの「Valuing Water Finance Initiative」は、投資家が利用できるガイドラインを提供すると同時に、水の利用可能性や水質から取締役会の監督や公共政策の関与まで、水に関するあらゆる問題を考慮しているという。
また、投資家が水リスクを優先させるためのケース作りに必要なツールも提供している。本イニシアティブでは、国連の「2030年水に関する持続可能な開発目標(SDG6)」に沿って、「 Corporate Expectations for Valuing Water」の6項目が優先的に設定されている。この期待は、重点企業のためのステップを示し、これらの分野での取り組みを奨励している。以下6項目の内容を示している。
- 水量
- 水質
- 生態系の保護
- 水と衛生へのアクセス
- 取締役会の監督
- 公共政策の関与
本イニシアティブと参加企業への期待は、「水の金融価値を高めるタスクフォース」のメンバーを含む投資家の諮問委員会と、その他の投資家やNGOのパートナーによって導かれている。タスクフォースのメンバーには、ACTIAM、AustralianSuper、カリフォルニア州会計監査人Betty T. Yee、ニューヨーク市会計監査人Brand Lander、PGGM Investmentsなどが含まれる。
「 Valuing Water Finance Initiative 」の取り組みとその企業への期待は、投資家が企業に対して水の優先順位を高め、その重大リスク、風評リスク、規制リスク、法的リスクを理解するために必要な枠組みを提供するものだ。
Ceresが最近関与したその他の取り組みには、バイデン大統領に宛てた公開書簡があり、何百もの米国の企業や投資家が、バイデン大統領の気候変動対策への取り組みと、排出量を削減する連邦気候目標を設定することへの支持を表明した。この書簡は、バイデン政権が2030年までに温室効果ガス排出量を2005年比で少なくとも50%削減する排出量削減目標を正式に採択し、2050年までに排出量ゼロを達成するための信頼できる道筋をつけるように促している。
【参照ページ】
(原文)Ceres launches new investor-led effort to move corporate water users and polluters to value and act on water as a financial risk
(日本語訳)セレスが投資家主導で、企業の水利用者と水質汚染者を動かし、水を財務リスクとして評価し行動させるための新しい取り組みを開始