ドイツで初の100%水素エネルギーによる旅客列車路線が運行開始

ドイツで初の100%水素エネルギーによる旅客列車路線が運行開始

8月24日、鉄道輸送メーカーのAlstomは、同社の水素列車「Coradia iLint」が、世界初の100%水素で走る旅客列車路線で使用されていることを発表した。当列車は、ドイツのエルベ・ヴェーザー鉄道(evb)が運行会社LNVGの委託を受けて運行しており、排出するのは蒸気と凝縮水のみだ。

同水素列車は、既存のディーゼルエンジン駆動の列車を置き換えることを目的としている。

水素は、クリーンなエネルギーへの移行において重要な構成要素の一つと考えられており、特に、風力や太陽光などの再生可能エネルギーソリューションが実用的でない、排出量の削減が困難なセクターにおいて重要な役割を担っている。Alstomによると、1キログラムの水素は約4.5リットルのディーゼル燃料に取って代わり、環境への負荷を大幅に軽減できる。

Coradia iLintは、世界で初めて水素燃料電池で電気エネルギーを生成して推進する旅客列車だ。同車両は、クリーンなエネルギー変換、バッテリーへの柔軟なエネルギー貯蔵、動力と利用可能なエネルギーのインテリジェントな管理機能を備えている。evbのネットワークでは、列車は80~120km/hの速度で走行し、最高速度は140km/hに達する。

ガス・エンジニアリング企業Lindeの水素充填システムが14台の旅客列車に燃料を供給し、1回の燃料補給で各列車が1,000kmの無公害走行を可能にする。同システムは、1日あたり約1,600kgの水素を供給でき、現場でのグリーン水素生成も可能なように設計されている。

【参照ページ】
(原文)World premiere: 14 Coradia iLint to start passenger service on first 100% hydrogen operated route
(日本語訳)ワールドプレミア:14 Coradia iLint、初の100%水素運航路線で旅客サービスを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-28

    ネイチャーポジティブ経営の重要性が増大・企業に求められる対応とは?(再掲)

    ※2024年3月5日公開済みの記事に「移行計画」「ネイチャーポジティブ宣言」に関する情報を一部更新…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-8-28

    環境省「ネイチャーポジティブポータル」開設、生物多様性回復へ情報集約

    8月18日、環境省は、生物多様性の保全と回復を目指す「ネイチャーポジティブ」の実現に向け、関連情報…
  2. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  3. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る