NZIF 2.0: 最新ネット・ゼロ投資家ガイダンスの発表

6月24日、最新かつ包括的なネット・ゼロ投資家ガイダンス「NZIF 2.0」が発表された。本ガイダンスは、過去3年間の実践経験に基づき、複数のアセットクラスに関する更新やターゲットとなる用語や基準の一部改訂が行われている。NZIF 2.0は、AIGCC、Ceres、IGCC、IIGCCが招集した追加的な支援や最新の考え方であり、投資家がネット・ゼロ目標を運用し進捗させる際に役立つリソースとなっている。

新たなフレームワークは、200を超える投資家との広範な協議を経て策定されており、ファイナンスド・エミッションやアセットクラスごとのガイダンスに関する重要な更新が含まれています。

NZIF 2.0では、ファイナンスド・エミッションの削減ではなく、削減された排出量への融資に重点を置く姿勢が明確に示されている。また、ソブリン・ボンド、不動産、プライベート・デットなどに関する新たなガイダンスや、上場株式と企業債券の新しい排出量パフォーマンス基準、ネット・ゼロ・キャッシュ・マネジメントをサポートするためのガイダンスが追加された。

NZIF 2.0は、3年間の実施から収集された投資家のベスト・プラクティスを要約し、投資家が選択できる40以上の潜在的な行動に変換している。これにより、投資家はリスクとリターンを検討しやすくなり、情報がよりアクセスしやすく、直感的で首尾一貫したものとなっている。

【参照ページ】
(原文)Updated Net Zero Investment Framework, the most widely used net zero guidance by investors, published as ‘NZIF 2.0’
(日本語参考訳)投資家に最も広く利用されているネット・ゼロ・ガイダンスである「ネット・ゼロ投資フレームワーク」を更新し、「NZIF 2.0」として発表。

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る