デンマーク、家畜に世界初の二酸化炭素税を導入 

6月24日、デンマークは、2030年から家畜から排出される温室効果ガスに対して畜産農家に課税することを決定した。これは、地球温暖化に寄与する最も強力なガスの一つであるメタンの主要な排出源をターゲットにしている。課税が施行されれば、この取り組みは世界初となる。

2030年以降、農家は二酸化炭素排出1トンあたり300デンマーククローネ(約7000円)の炭素税を納めることが義務付けられる。2035年には、1トンあたり750デンマーククローネ(1万7500円)に引き上げられる見通しだ。税金からの収入は、農業の生産変革に再投資され、より持続可能な農業を目指す。他にも400億デンマーククローネの基金も設立する予定だ。

デンマークは、2030年までにデンマークの温室効果ガス排出量を1990年のレベルから70%削減することを目指している。

【参照ページ】
(原文)Regeringen og parterne i Grøn trepart indgår historisk Aftale om et grønt Danmark
(日本語参考訳)政府と緑の三者政党は、緑のデンマークに関する歴史的な協定を締結

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025-6-30

    ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025年6月20日、欧州証券市場監督局(ESMA)が策定を進める新たなESG評価規則「Regul…
  2. 2025-6-26

    EU炭素国境措置、簡素化で合意 中小企業の9割が対象外に

    6月13日、欧州議会とEU理事会は、域外からの輸入品に事実上の炭素税を課す「炭素国境調整メカニズム…
  3. 2025-6-25

    IFRS財団、ISSB基準の実務導入を支援する新eラーニングモジュールを公開

    6月13日、IFRS財団は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が策定した基準の理解と導入を…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る