Bloomberg、持続可能性ツールをポートフォリオとリスク分析に導入

6月27日、Bloombergは投資家向けに投資ポートフォリオのサステナビリティ特性を測定、管理、報告するのに役立つ新たなサステナビリティのツールを発表した。本ツールは、Bloombergのポートフォリオおよびリスク分析ソリューションである「PORT」と、そのプレミアム版「PORT Enterprise」で利用できる。持続可能な投資戦略と規制の進展に対応するため、同ツールにはEUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)に基づく主要なESG指標、130,000以上の企業の温室効果ガス排出量やBloombergの独自のESGスコアが含まれている。

PORTの新たなESG画面では、ユーザーが各保有銘柄の詳細なサステナブルデータを使用してポートフォリオを比較し、ESG目標に沿わない保有銘柄を特定し、トレンド分析を行うことができる。PORT Enterpriseのレポーティング機能は、ESMAテンプレートに基づき標準化されたSFDRレポートとカスタマイズ可能なサステナビリティ・レポートを含むよう拡張されている。これにより、クライアントがサステナビリティ指標を開示し、EUの規制要件を満たすことができるようになった。

【参照ページ】
(原文)Bloomberg Introduces Sustainability Tools into its Portfolio and Risk Analytics Solutions
(日本語参考訳)ブルームバーグ、ポートフォリオおよびリスク分析ソリューションにサステナビリティツールを導入

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る