6月28日、ドイツで開催されたG7サミットで、主要工業国の首脳は、気候変動対策、特に産業の脱炭素化に焦点を当てた取り組みを調整するために、今年末までに「クライメート・クラブ」を設立する計画を発表した。
G7サミットが発表した声明によると、この新しい構想は、企業が環境・気候政策がより厳しくない国に、排出量の多い商品の生産を移すという状況、すなわちカーボンリーケージのリスクへの対処に役立つとされている。
カーボンリーケージはEU諸国にとって重要な問題であり、加盟国は3月、この問題に対処するため、輸入製品に炭素税を課すことで合意したと発表している。G7のイニシアティブは、カーボンリーケージに対抗する取り組みを国際的なレベルにまで拡大するもので、声明では「明確な炭素価格、その他の炭素緩和アプローチ、炭素原単位」などのツールの実施に言及している。
クライメート・クラブの主要な焦点は、野心的な気候緩和政策の設定、脱炭素化を加速するための産業変革を支援する取り組みの調整、パートナーシップを通じた国際的な気候変動対策の強化であり、これには開発途上国のエネルギーおよび産業部門の脱炭素化を支援するイニシアティブによる公正なエネルギー転換の推進が含まれる。
火曜日に発表されたG7首脳会議では、「2030年までに高度に脱炭素化された道路部門」、「2035年までに完全または大幅に脱炭素化された電力部門」を達成するなど、気候変動に焦点を当てた一連の公約についても議論されている。
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(原文)G7 Statement on Climate Club