6月28日、エネルギー貯蔵ソリューションプロバイダーのEnergy Domeは、CO2ベースの実用規模エネルギー貯蔵ソリューションの商業展開を拡大するために、転換資金調達ラウンドで1100万ドル(約15億円)を調達したと発表した。
エネルギー貯蔵ソリューションは、エネルギー転換のための重要な投資分野として浮上している。風力や太陽光などの多くの再生可能エネルギー源が断続的に発電する性質があり、24時間体制でエネルギー需要を満たしながら、エネルギーを無駄にしないことが求められる。そのため、貯蔵は急速に拡大するクリーンエネルギー転換の主要な構成要素の1つとなっている。
2019年に設立されたEnergy Domeは、熱力学的プロセスを利用してCO2を作動流体として使用し、最大24時間エネルギーを貯蔵し、必要に応じてグリッドに戻すことができる「CO2バッテリー」を用いて太陽光や風力発電を発送可能にして、再生可能エネルギーの利用拡大を可能にしていく。
本資金調達は、「CO2バッテリー」の商業展開に使用される予定だ。同社は、実用規模20MW、200MWh、持続時間10時間のエネルギー貯蔵プロジェクトに関連する長リードタイムのターボ機械設備の発注を行うとしている。
【参照ページ】
(原文)ENERGY DOME CLOSES $11M CONVERTIBLE ROUND TO ACCELERATE COMMERCIAL DEPLOYMENT OF CO2 BATTERY