6月16日、スコットランドのエロンに拠点を置く独立系クラフトビールメーカーであるBrewDog(ブリュードッグ)は、醸造所から出る廃棄物を動力源とするグリーン・エネルギープラントを利用したビール製造と、配送車両の燃料への廃棄物の使用を発表した。
新プラントは、フル稼働した場合7,500トンの排出量を削減し、ビール1hLあたりのCO2排出量を2019年の基準値に対して35%削減する。
新プラントは、使用済み酵母やホップを含む醸造排水を利用して、バクテリアにより消化し、バイオメタンを製造する。嫌気性消化器は、ビール製造工程で毎年発生する2億リットルの廃水の大部分を再利用し、バイオメタンを生成してボイラーを稼働させるための支援となる。この消化器が完全に稼働すると、1時間あたり200立方メートルのバイオメタンが生成され、これは年間23,000MWhのエネルギーに相当する。
余剰のグリーンガスは、配送車の動力源として使用されるほか、送電網に再供給される予定だ。また、消化器から発生するCO2は、ビールの炭酸ガスに利用する予定である。
【参照ページ】
(原文)BrewDog bio-energy: Drinks firm fires up waste-powered green gas plant
(日本語訳)BrewDog、醸造廃棄物を電力源とする1200万ポンドのグリーン・エネルギープラントを発表