エネルギー企業TotalEnergiesとAdani、世界最大のグリーン水素エコシステムに6兆円超を投資
6月14日、フランスのエネルギー企業TotalEnergies(トタルエナジーズ)とインドの多国籍コングロマリットAdani(アダニ)は、世界最大のグリーン水素エコシステムの共同構築を目的とした、新たなパートナーシップの締結を発表した。
本パートナーシップの下、トタルエナジーズはAdani New Industries Ltd(ANIL)の25%の少数株主持分を取得する。ANILは、今後10年間で500億ドル(約6兆7,515億円)以上のグリーン水素および関連エコシステムへの投資を計画しており、2030年までに年間100万トンのグリーン水素生産能力を開発する予定だ。
ANILは、再生可能エネルギーやグリーン水素の製造から、大規模なグリーン水素の製造、グリーン水素の派生製品を製造する下流施設までのバリューチェーン全体を網羅する、世界最大の完全統合グリーン水素プレーヤーとなることを目指している。
本発表は、インドが2030年までにグリーン水素の生産量を500万トンに引き上げることを目指した取り組みを含む「グリーン水素/グリーンアンモニア政策」を発表したことを受けて行われたものだ。当政策では、グリーン水素やグリーンアンモニアの生産者に対する再生可能エネルギーの供給を加速させるためのさまざまな規定も設けられている。
本パートナーシップにより、Adaniのインド市場に関する知識と実行力、資本管理能力、そしてトータルエナジーの世界および欧州市場に関する理解、金融コスト低減のための信用補完、技術的専門知識が結集される。
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【参照ページ】
(原文)India: TotalEnergies and Adani Join Forces to Create a World-Class Green Hydrogen Company
(日本語訳)TotalEnergiesとAdani、世界最大のグリーン水素エコシステムに500億ドルを投資