ISS ESG、現代奴隷制リスクを評価するツールを提供開始

ISS ESG、現代奴隷制リスクを評価するツールを提供開始

6月13日、Institutional Shareholder Services’(ISS)の責任投資部門であるISS ESGは、投資家によるグローバルポートフォリオの現代奴隷(Modern Slavery)リスクの評価や、現代奴隷やサプライチェーン関連の報告を支援する新しいツール「現代奴隷スコアカード」を発表した。

ISS ESGによると、北米、欧州、アジア太平洋地域の10以上の地域で現代奴隷制度やサプライチェーンに関する規制がすでに導入または検討されている。

本スコアカードを用いて、投資家は、現代奴隷に対するポートフォリオのエクスポージャーを評価し、地理的リスク・産業的リスク・製品リスクについての報告が可能となる。また、きめ細かいデータを社内評価に統合してデューデリジェンスのプロセスに反映し、現代奴隷制などの問題を持つ企業、パフォーマンスの低い企業を特定して対処することができる。

本ツールは、ESG企業評価、規範ベース・リサーチ、ESG国別評価を含むISSの3つのESGソリューションからのデータによって提供され、25の要素を評価するものである。今月現在、スコアカードは世界の約7,400の発行体をカバーしている。

【参照ページ】
(原文)ISS ESG Launches Modern Slavery Scorecard and Augments Thematic Engagement Solution
(日本語訳)ISS ESG、現代奴隷制度に関するスコアカードの提供を開始、テーマ別エンゲージメント・ソリューションを強化

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る