P&G、製品と製造拠点における「ウォーター・ポジティブ」目標を発表

P&G、製品と製造拠点における「ウォーター・ポジティブ」目標を発表

6月9日、消費者ブランド大手の Procter & Gamble(P&G)は、水に焦点を当てた新しいサステナビリティ戦略を発表した。

P&Gによると、2025年までに地球上の約3分の2の人々が水ストレスの高い地域に住むようになるという。また、P&Gの製品を優先的に使用する地域では、水の9~17%が蒸発や一般的な家庭での水漏れによって消費されている。

同社は、2030年までに、世界18の水不足地域の製造拠点で消費される水量を上回る水を回復すること、および水不足に悩むロサンゼルスとメキシコシティの大都市圏でP&G製品を使用する際に、同18優先地域の製品使用水量全体の半分以上を占める水を回復することを目指している。

新たな目標を達成するため、P&Gはユタ州とアイダホ州のベア川流域で、生態系の保護、地下水の補充、必要な水域からの流用水の削減、水質の改善を目的とした6つの新たな水再生プロジェクトを発表した。P&Gによると、これらのプロジェクトは、同社が支援する他のプロジェクトと合わせて、2030年までに数十億リットルの水を回復させることが期待されている。

今後、同社は、新規および既存のパートナーと協力して、世界中の水不足の優先地域で長期的な利益をもたらす水再生プロジェクトにさらに取り組む予定であると述べている。

【参照ページ】
(原文)P&G Unveils New Strategy to Help Address Global Water Crisis
(日本語訳)P&G、世界の水危機への対応に向けた新戦略を発表

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