Grey Rock、炭素分離回収の開発会社Vaultに約200億円を投資

6月6日、プライベート・エクイティ投資会社であるGrey Rockは、炭素分離回収・貯留開発会社であるVault CCS Holdingsへの支配的投資と同社の成長資金として、最大1億5千万ドル(約200億円)の資本参加を行うことに合意したと発表した。

炭素回収・貯留(CCS)とは、産業界から排出されるCO2を回収し、そのCO2を液化して地下に永久的に貯留し、大気中に放出されるはずだったCO2の量を削減するプロセスだ。

Vault(ヴォルト)は、米国中西部のエタノール工場でCCSプロジェクトのプラットフォームを構築している。これらのプロジェクトは、それぞれ年間20万から50万トンのCO2を排出している。また、ヴォルトは、カナダにおけるいくつかの初期段階の自動車540万台分のCO2削減に相当するCCSプロジェクトのポジションを確保している。

同社は、今回の出資により、CCSプロジェクトの短期パイプラインと、CCS分野におけるさらなるビジネスチャンスの開拓に取り組んでいくという。

【参照ページ】
(原文)Grey Rock Forms Partnership With Vault to Grow Their Carbon Capture and Sequestration Platform
(日本語訳)Grey Rock、炭素分離回収の開発会社Vaultに1億5千万ドルを投資

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  2. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…
  3. 2025-9-10

    AI対応液冷データセンター共同開発、テキサスでENGIEとプロメテウス

    9月2日、ENGIEノースアメリカは、サステナビリティ志向のハイパースケールデータセンター開発企業…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る