Grey Rock、炭素分離回収の開発会社Vaultに約200億円を投資

6月6日、プライベート・エクイティ投資会社であるGrey Rockは、炭素分離回収・貯留開発会社であるVault CCS Holdingsへの支配的投資と同社の成長資金として、最大1億5千万ドル(約200億円)の資本参加を行うことに合意したと発表した。

炭素回収・貯留(CCS)とは、産業界から排出されるCO2を回収し、そのCO2を液化して地下に永久的に貯留し、大気中に放出されるはずだったCO2の量を削減するプロセスだ。

Vault(ヴォルト)は、米国中西部のエタノール工場でCCSプロジェクトのプラットフォームを構築している。これらのプロジェクトは、それぞれ年間20万から50万トンのCO2を排出している。また、ヴォルトは、カナダにおけるいくつかの初期段階の自動車540万台分のCO2削減に相当するCCSプロジェクトのポジションを確保している。

同社は、今回の出資により、CCSプロジェクトの短期パイプラインと、CCS分野におけるさらなるビジネスチャンスの開拓に取り組んでいくという。

【参照ページ】
(原文)Grey Rock Forms Partnership With Vault to Grow Their Carbon Capture and Sequestration Platform
(日本語訳)Grey Rock、炭素分離回収の開発会社Vaultに1億5千万ドルを投資

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-8-29

    CDPが新報告書を発表、上流Scope 3排出量の課題と解決策を提示

    CDPは6月、企業の上流Scope 3排出量に関する新たな報告書を発表した。本報告書では、サプライ…
  2. SBTiのカーボンクレジット方針見直しとその影響:基準の見直しの最新議論を解説

    2024-8-27

    SBTiのカーボンクレジット方針見直しとその影響:基準の見直しの最新議論を解説

    SBTi(Science Based Targets Initiative)が2024年に発表した…
  3. 2024-8-27

    オーストラリア上院、企業にサステナビリティレポートを義務付ける法案を可決

    8月22日、オーストラリア上院は法人法およびその他8つの法律を改正し、新たな気候関連財務報告要件を…
ページ上部へ戻る