5月31日、アルミニウム圧延・リサイクル企業のNovelisは、脱炭素化が困難な分野の脱炭素化に取り組むWEFのFirst Movers Coalition(FMC)に参加し、低炭素・リサイクルアルミニウム使用の加速を約束した。
FMCは、昨年の気候変動枠組条約締約国会議(COP26)で発足し、環境負荷の高い分野に対応するクリーン技術の早期市場創造に取り組む企業連合だ。本連合は、2030年までに達成すべき主要な先進的購入義務を設定し、ゼロカーボンに近い鉄鋼、アルミニウム、船舶、トラック輸送、航空、および高度な二酸化炭素除去ソリューションなどのクリーンテクノロジーの規模拡大と商業化を可能にするための強い市場シグナルを発信している。
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先週ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で、連合はアルミニウムと二酸化炭素除去という2つの新しいセクターを立ち上げた。アルミニウムセクターのメンバーは、2030年までに主要アルミニウム購入量の10%をニア・ゼロアルミニウムにする。FMCのアルミニウム・グループには、Ball社、Ford社、Trafigura社、 ボルボ・グループなどが設立メンバーとして新たに名を連ねている。
また、10%のニア・ゼロ購入誓約に加え、2030年までに同社が使用するすべてのアルミニウムの少なくとも50%を再生資源から調達する目標も掲げている。
同社によると、新しいコミットメントは、2026年までに二酸化炭素排出量を30%削減し、2050年またはそれ以前にカーボンニュートラルになるという同社の目標を補完する。さらに先月、持続可能なパッケージングに対する強い需要に応えるため、25億ドル(約3,000億円)を投じてアラバマ州に低炭素型のリサイクル・圧延工場を新設する計画を発表している。
【参照ページ】
(原文)Novelis Joins First Movers Coalition to Accelerate Decarbonization of Aluminum Industry
(日本語訳)Novelis、低炭素型リサイクルアルミニウムの使用量を拡大