5月23日、欧州証券市場監督局(ESMA)は、2019年4月から2021年9月にかけて、環境・社会・ガバナンス(ESG)ファンドが他のファンドと比較して継続コストが比較的低く、パフォーマンスが良いことの潜在的理由を調べた調査を発表した。
ESMAは、ESGファンドの相対的な低コストとアウトパフォーマンスの背景には以下3つの要因があることを明らかにしている。
- ESGファンドは大型株志向が強い。
- 先進国株志向の傾向が強い。
- セクター別エクスポージャーがESGファンドと非ESGファンドで異なっている。
またESMAはこれらの要因を調整しても、ESGファンドは非ESGファンドと比較して統計的に運用コストが低く、より良いパフォーマンスを示しているとした。これらのコストやパフォーマンスの違いをもたらす他の要因を特定するには、今後さらなる研究が必要であるとしている。
【参照ページ】
(原文)ESMA STUDY LOOKS AT REASONS FOR LOWER COSTS IN ESG FUNDS
(日本語訳)ESMA、ESGファンドのコスト低減の理由を探るため調査