5月25日、CRMソリューションプロバイダのSalesforce(以下、セールスフォース)は、炭素クレジットの購入を通じて、大気中の炭素を大規模に除去する技術に1億ドル(約127億円)を投資するという新たなコミットメントを発表した。
セールスフォースによると、新しいイニシアティブは、2030年まで二酸化炭素除去(CDR)ソリューションの規模拡大を支援する。
本投資は、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で発表し、クリーンテクノロジーの早期市場創造に取り組む企業連合であるFirst Movers Coalition (FMC) のイニシアティブの一部を構成している。FMCは、昨年のCOP26気候変動会議で発足し、セールスフォースが創設メンバーとして参加している。
今回の発表は、セールスフォースによるサステナビリティに焦点を当てた一連の取り組みの中で最新のものである。同社は今年初め、”Core Company Value “にサステナビリティを追加することを発表しており、また、サプライヤー調達契約への気候変動に関する義務の導入や、役員報酬プログラムへのESGパフォーマンス組み入れも発表している。
昨年発表されたセールスフォースの気候行動計画では、炭素除去が重要な優先事項の一つとなっており、同社は炭素クレジットのポートフォリオを、削減・回避クレジットも含む現在の状態から、1.5⁰C対応の炭素除去クレジットを中心に移行することを目指している。
【参照ページ】
(原文)Salesforce Commits to Investing $100 Million to Scale and Commercialize Carbon Removal Technologies
(日本語訳)Salesforce、1億ドルを出資し、炭素除去技術の拡張を支援