ICE、EUのSFDR規制のためのデータソリューションを提供開始

4月14日、グローバルな取引所・清算所運営会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)は、投資家がEU SFDR規制を満たすための新しいデータソリューション「ICE’S SFDR PAI Solution」を発表した。

EUの持続可能な成長のための資金調達に関する行動計画の一部であるEU SFDRは、投資家やアドバイザーを含む金融市場参加者に対し、金融商品に関する持続可能性リスクの統合および持続可能性への悪影響の考慮に関する透明性と持続可能性関連情報の提供について調和された規則を定めている。

2023年に施行される予定の規制の次期フェーズでは、持続可能性リスクが投資判断に統合される方法や金融商品のリターンに与える可能性が高い影響の評価などの開示の提供、KPIの測定と追跡、主たる有害影響(PAI)、EUタクソノミとの整合などが報告義務として盛り込まれる。

ICEの新しいソリューションの特徴は、企業、ソブリンなどへの投資に適用されるサステナビリティ指標すべてに関するイベントトリガーによる更新と、EUのPAI体制で求められる温室効果ガス排出量、取締役会の男女比、エネルギー消費比率などのESG指標に関する開示が含まれていることだ。また、このサービスにより、顧客は株式や債券を最も近い開示企業体にリンクさせることができる。

【参照ページ】
(参照ページ)ICE Launches Data Solution for EU Sustainable Finance Disclosure Regulation
(日本語訳)ICEがEUの持続可能な財務開示規制のためのデータソリューションを発表

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 【PR】11/20ESG Journal Cafe 『SSBJ基準対応に向けたギャップ分析と改善アプローチを徹底解剖』

    2024-10-28

    【PR】11/20ESG Journal Cafe 『SSBJ基準対応に向けたギャップ分析と改善アプローチを徹底解剖』

    「ESG Journal Cafe」は、「ESG Journal Japan」が主催する会…
  2. 2024-10-24

    S&Pグローバル、「S&Pグローバル気候センター・オブ・エクセレンス」を発表

    10月10日、S&Pグローバルは、「S&Pグローバル気候センター・オブ・エクセレン…
  3. お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    2024-10-15

    お役立ちツール「開示基準の早見表」のご紹介

    ESG Journalでは、実務に役立つ資料やツールを無料で公開しています。今回は、大好評の「開示…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る