CDPノン・ディスクロージャー・キャンペーンに2021年は168投資家参加。日本企業対象も116社

CDPは6月21日、世界1320社に対し、「CDPノン・ディスクロジャー・キャンペーン」の2021年活動に機関投資家大手168社が参加すると発表した。

CDPは、英国の慈善団体が管理する非政府組織(NGO)であり、投資家、企業、国家、地域、都市が自らの環境影響を管理するためのグローバルな情報開示システムを運営している。2000年の発足以来、グローバルな環境課題に関するエンゲージメント(働きかけ)の改善に行い、日本では、2005年より活動している組織だ。

ノン・ディスクロージャー・キャンペーンとは、

このキャンペーンは、CDPの投資家要請質問書に対し、前年度に回答しなかった企業に情報開示を行うようCDPの署名機関が働きかけるものです。本キャンペーンへの参加を表明した署名機関数は2019年の88から2020年には108に増加しており、2020年は日本から1社が参加しました。2020年に本キャンペーンを通じて情報開示の働きかけを受けた企業数は1025社(うち日本企業32社)で、回答した企業は206社(うち日本企業12社)でした(詳細は別表を参照)。CDPの質問書に回答する企業は年々増加していますが、環境情報開示のメリットをまだ活用できていない、環境インパクトの大きい分野の大企業はまだ多くあります。CDPは本キャンペーンを通じて署名機関と企業のエンゲージメントが促進されることで、企業の環境情報開示が向上し、インベストメント・チェーン全体に有益な情報が公開される
ことを目指しています。

2020 CDPノン・ディスクロージャー・キャンペーン 投資家エンゲージメントが企業の環境情報開示に与える影響

【参照ページ】
A record 168 investors with US$17 trillion of assets urge 1300+ firms to disclose environmental data
Non-Disclosure Campaign

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る