3月31日、JPモルガンとシードアクセラレーターTechstarsは、米国9都市でマイノリティかつ社会的地位の低い起業家に約100億円の投資を行う新しいアクセラレータプログラムの立ち上げを発表した。
2021年上半期に黒人起業家が米国のベンチャーキャピタルから受けた資金はわずか1.2%、ラテン系の創業者が昨年受けた資金はわずか2%であった。この調査結果を踏まえ、両社は、人種や民族による貧富の格差の解消を目的とし、社会的地位の低いグループの起業家に対し、厳選したプログラムを提供する。
両社は米国9都市で37のTechstarsプログラムを通じ、400社以上に投資する見込みである。現在アトランタ・シカゴ・デトロイト・マイアミ・ワシントンDCで開始し、来年にはロサンゼルス・ニューオーリンズ・ニューヨーク・オークランドでの開始を予定。
本パートナーシップは、JPモルガンが人種的平等を目的として2020年より開始した3兆円の融資活動の一環だ。一連の融資を通じて、米国における人種的平等を促進し、黒人・ヒスパニック・ラテンアメリカのコミュニティにおける人種間の経済格差の解消を目指す。昨年10月、JPモルガンは、初年度に1兆5,000億円以上の資金提供を行い、プログラムの目標のほぼ中間地点へ到達したことを発表している。
【参照ページ】
(原文)Unlock untapped potential
(日本語訳)JPモルガンとシードアクセラレーターTechstars、約100億円を投じ、VCから見落とされてきたマイノリティ起業家を支援