ボルボ、次世代ゼロエミッション・水素トラックを試験的に導入

ボルボ、次世代ゼロエミッション・水素トラックを試験的に導入

6月20日、ボルボ・トラックは、水素を燃料とする新しい燃料電池電気トラックを、この10年の後半で製品ポートフォリオに追加する計画を発表した。同社はまた、新技術を使用した車両のテストを開始した。

水素を動力源とするトラックは、ボルボのCO2ニュートラルなポートフォリオを拡大するもので、現在、バッテリー電気トラックやバイオガスなどの再生可能燃料で走行するトラックも含まれている。

燃料電池は、外部から充電するのではなく、搭載された水素から自ら発電するため、排出される二次生成物は水蒸気のみとなる。燃料電池は、ボルボグループとDaimler Truck AGの合弁会社であるCellentric(セレントリック)が納入し、大型車用に開発された燃料電池の欧州最大級の生産設備を建設する予定。

新しい燃料電池電気トラックは、最大1000kmの航続距離、15分未満の燃料補給時間、約65トン以上の総重量を持つ。

ボルボ・トラックによると、燃料電池技術はまだ開発の初期段階にあり、新技術の利点はあるものの、グリーン水素の大量供給や大型車への燃料補給インフラが未整備であることなど、いくつかの課題が残されている。

【関連記事】Volvo、新型大型電気トラックの発売を発表。蓄電量と航続距離の大幅拡大

【参照ページ】
(原文)Volvo Trucks showcases new zero-emissions truck
(日本語訳)ボルボ、次世代ゼロエミッション・水素トラックを試験的に導入

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る