SEC審査部、2022年の審査優先順位を発表。ESG投資など5つの分野を重視

 

3月30日、証券取引委員会(SEC)審査部は、いくつかの重要な重点分野と多くの永続的なリスク分野を含む、2022年の審査の優先順位を発表した。

審査部は、ESG投資、個人投資家保護、情報セキュリティと業務レジリエンス、新興技術・暗号資産、私募ファンドの5つの事項に重点を置く予定である。同部は、投資家や米国資本市場の健全性に潜在的なリスクをもたらすと考える分野を含む、リスクベースのアプローチに関する洞察を提供するため、毎年審査優先順位を発表している。

ESG投資に関しては、私募ファンド・投資信託・上場投資信託(ETS)を含むESG関連のサービスや投資商品に焦点を当て、登録ファンドがESG投資アプローチを正確に開示しているか、連邦証券法に抵触しない手続き・実務を実施しているかなどを調べる。また委任状による議決権行使手続きとESG関連の開示事項の一致についても調べる予定だ。

【参照ページ】
(原文)SEC Division of Examinations Announces 2022 Examination Priorities
(日本語訳)SEC審査部、2022年の審査優先順位を発表

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る