SEC審査部、2022年の審査優先順位を発表。ESG投資など5つの分野を重視

 

3月30日、証券取引委員会(SEC)審査部は、いくつかの重要な重点分野と多くの永続的なリスク分野を含む、2022年の審査の優先順位を発表した。

審査部は、ESG投資、個人投資家保護、情報セキュリティと業務レジリエンス、新興技術・暗号資産、私募ファンドの5つの事項に重点を置く予定である。同部は、投資家や米国資本市場の健全性に潜在的なリスクをもたらすと考える分野を含む、リスクベースのアプローチに関する洞察を提供するため、毎年審査優先順位を発表している。

ESG投資に関しては、私募ファンド・投資信託・上場投資信託(ETS)を含むESG関連のサービスや投資商品に焦点を当て、登録ファンドがESG投資アプローチを正確に開示しているか、連邦証券法に抵触しない手続き・実務を実施しているかなどを調べる。また委任状による議決権行使手続きとESG関連の開示事項の一致についても調べる予定だ。

【参照ページ】
(原文)SEC Division of Examinations Announces 2022 Examination Priorities
(日本語訳)SEC審査部、2022年の審査優先順位を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る