Climate Action 100+、2022年の委任状シーズンに向け、主要な株主提案をハイライト

 

3月15日、Climate Action 100+は、2022年の委任状シーズンに向け、企業の主要な株主提案のいくつかを取り上げ、対象企業の気候関連決議への投票支持を促進するよう呼びかけた。バークシャー・ハサウェイは、TCFDの勧告に沿った気候変動リスクに関する情報開示を求める議案を提出しており、注目を集めている。

Climate Action 100+は、65兆ドル以上の資産を持つ615以上の投資家が参加するイニシアチブで、世界最大の温室効果ガス排出企業に対して、世界の平均気温上昇を1.5℃に抑えるために必要な気候変動への対応とネットゼロに向けた事業戦略の推進を呼びかける。

バークシャー・ハサウェイの決議は、物理的および過渡的な気候関連のリスクと機会に関するTCFDに沿った報告書を求めるもので、昨年の総会では、会社から反対票を投じるよう強く勧められたにもかかわらず、非インサイダーの大多数の支持を得て再提案された。

Climate Action 100+は、このほかにも、ヴァレロ・エナジー社に対して、パリ協定に沿った中長期的な排出削減目標の採択とその達成計画の提示を求める提案や、インペリアル・オイル社に対して、新規油・ガス田探査および生産への資本支出停止を求める提案などをハイライトしている。

【参照ページ】
(原文)CLIMATE ACTION 100+ FLAGS KEY PROPOSALS IN NORTH AMERICA, CALLING FOR MORE AMBITIOUS CORPORATE CLIMATE ACTION AHEAD OF THE 2022 PROXY SEASON
(日本語訳)Climate Action 100+、Berkshire Hathawayに対し、気候変動に関する情報開示の改善を要求

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る