3月16日、PepsiCoとN-Dripは、2025年までに世界の農家が1万ヘクタールにわたって節水型の持続可能な農業技術を導入できるようにする支援を目的とした新しいパートナーシップの締結を発表した。
N-Dripは、洪水灌漑やトレンチ灌漑に代わる技術を開発した。この技術では最大70%の水が失われるが、多くの農家にとって洪水灌漑の代替技術はコストが高すぎるため、現在でも世界中の灌漑田の85%で使用されている。
N-Dripの灌漑システムは重力を動力源とし、高圧ドリップ灌漑の節水効果を利用しながらも、エネルギー・運用・メンテナンスの必要性を低く抑え、農家にとってより身近なものとなっている。 PepsiCoによると、洪水灌漑からN-Dripのシステムに変更することで、CO2排出量を最大83%、メタン排出量を78%削減することができる。
PepsiCoは、N-Dripの技術を拡大し、収量の増加、水の消費量の削減、CO2排出量の削減により、農家の生活向上に貢献することを目指すと述べている。
今回の発表は、PepsiCoが昨年導入した「pep+」というサステナビリティフレームワークに続くものだ。本プログラムは、農業慣行・気候・水・包装の持続可能性・消費者の健康など、幅広いESGの取り組みを包含している。本フレームワークの重要な柱のひとつが「ポジティブ農業」で、水リスクの高い地域において、2025年までに農業サプライチェーンの水使用効率を15%改善することに焦点をあてている。
【参照ページ】
(原文)PepsiCo and N-Drip partner to provide water-saving, crop-enhancing benefits to farmers around the world
(日本語訳)PepsiCo、節水と持続可能な農業技術の普及に向け N‐Dripと提携