EU理事会、化石燃料全体の輸出信用を抑制。OECDとの合意に向け協議を強化

3月15日、EU理事会は欧州委員会に対し、化石燃料全体への公的輸出信用を抑制する必要性を確認し、経済協力開発機構(OECD)加盟国との合意に向けた協議の強化を要請した。

今回の合意ではEU域内について、輸出信用政策とパリ協定を整合させる必要性を強調した。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書や、国際エネルギー機関の「Net Zero by 2050」等の最新の科学的証拠を基に、石炭だけでなく他の化石燃料も抑制する必要性を明確にした。

また欧州委員会に対して、パリ協定と整合性のある輸出信用は、頭金の引き下げ・償還期間の延長・リスクプレミアム算定調整等のインセンティブを与えることを求めた。

OECDに関しては、OECD公的輸出信用アレンジメントの意思決定プロセスの改善を進めると同時に、独自路線でいく可能性があることも示唆した。

【参照ページ】
(原文)The Council adopted conclusions on export credits
(日本語訳)EU理事会、輸出信用に関する結論採択

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る