サーキュラーケミカルスタートアップEncina、プラスチック廃棄物のリサイクル工場建設を使途とする資金調達を実施

 

3月14日、Encina Development Groupは、ペンシルバニア州にある同社初のプラスチック廃棄物のリサイクル工場の建設資金として、5,500万ドル(約65億円)の資金調達を発表した。

Encinaでは、廃プラスチックを再生可能な化学物質に変換し、繰り返し使用して新製品を作る。同社は消費財や包装・医薬品・建設などの用途で、多くの製品の生産基盤となるサーキュラー化学物質を生産している。

Encinaは、今回の資金調達は、先に確保した2,000万ドル(約23億円)に加え、廃棄物から自動車部品へのリサイクル事業の商業化に使用すると述べている。現在、米国で計画中の施設や、アジアと南米の海上プロジェクトがあり、それぞれ年間約45万トンのプラスチック廃棄物を処理する予定だ。

今回の資金調達には、投資家のIMMグローバルとSWリサイクル・ファンドが3,200万ドル(約37億円)の第三者割当増資を通じて参加した。

【参照ページ】
(原文)Encina Announces $55 Million of Committed Financing Supported by IMM Investment Global Limited
(日本語訳)Encina、プラスチック廃棄物から芳香族へのリサイクルのため、5500万ドルを調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-20

    SEC議長、ESG株主提案の政治化に警鐘―「企業統治の本質に立ち返るべき時」

    10月9日、米証券取引委員会(SEC)のポール・S・アトキンス議長は、デラウェア大学のジョン・L・…
  2. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る