Maersk、グリーン燃料を使用する大型船を6隻受注

 

10月5日、Maerskは、造船会社の現代重工業(HHI)が建造するカーボンニュートラルなメタノールで運航可能な大型外航コンテナ船6隻を受注したことを発表した。

各船は、公称約17,000個のコンテナ積載能力を持ち、2025年に引き渡される予定である。グリーンメタノールで航行することにより、年間約80万トンのCO2排出量を削減することが期待されている。

今年初め、Maerskは一連の炭素削減目標を発表し、2040年に全事業および全範囲でガスの純排出量をゼロにすること、また2030年までに海上輸送船隊の輸送コンテナあたりの排出量を50%削減し、完全管理下のターミナルからの排出量の絶対量を70%削減することを目指している。また、新造船はグリーン燃料で運航できる船のみを発注する原則を導入している。

本発表は、2021年7月に世界初のカーボンニュートラルなメタノール燃料のコンテナ船を受注し、その後、メタノール燃料の大型外航コンテナ船8隻を受注するなど、ここ数ヶ月のMaerskによるクリーン燃料のコンテナ船の一連の受注の中で最新のものとなっている。今年初めには、2025年末までに少なくとも年間73万トンのグリーンメタノールを調達する一連の合意を発表している。

本取引により、Maerskはグリーンメタノールで稼働可能なデュアルフューエルエンジンを搭載した船舶を合計19隻発注することになる。これらの船舶が旧式の船舶と入れ替わった場合、合計で年間約230万トンのCO2排出量を削減する。

【参照ページ】
(原文)A.P. Moller – Maersk continues green transformation with six additional large container vessels
(日本語訳)Maersk、グリーン燃料を使用する大型船を6隻受注

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