SAPとBearingPoint、バリューチェーン排出権ソリューションを共同開発

 

2月16日、SAPと経営・技術コンサルタント会社BearingPointは、企業がバリューチェーン全体で排出量を評価・削減可能な炭素・環境フットプリントソリューションを提供するパートナーシップの締結を発表した。

両社によると、本パートナーシップは、企業が排出量評価・削減に取り組む際に直面する、データの取得・統合・マッピングなどの課題に対応するソリューションの設計と開発を目的としている。

また、本パートナーシップは先月SAPが発表したSAP Cloud for Sustainable Enterprisesに続くもので、企業による持続可能性パフォーマンスの総合的管理の実現を目的としている。SAPは昨年、主要ソリューションとしてSAP Product Footprint Managementを発表した。同社は本ソリューションを、企業がバリューチェーン全体と製品ライフサイクル全体を網羅した製品カーボンフットプリントを評価できるよう設計している。

本パートナーシップは、世界中の企業が二酸化炭素排出量の削減に取り組む中で生まれたが、多くの評価作業は企業の直接排出量(スコープ1)または購入エネルギー使用から生じる排出量(スコープ2)に焦点を当てている。しかし現在では、企業の排出量の大部分を占めるサプライチェーンや製品・サービスの使用に起因するスコープ3の排出量削減への移行が始まっている。

【参照ページ】
(原文)SAP and BearingPoint Partner on the Race to Zero Emissions

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