2月2日、欧州投資銀行(EIB)グループは、理事会において、気候変動対策や持続可能な輸送と教育を支援する一連のプロジェクトなどに対して32億ユーロ(約4,208億円)の新規融資を承認した。
EIB によると、今回の融資のうち 13 億ユーロ(約1,709億円)は、持続可能な運輸や再生可能エネルギー、水に充てられる予定である。この中にはスペインのカスティーリャ・ラ・マンチャとカスティーリャ・イ・レオンにおける15基の太陽光発電所の建設に対する融資も含まれている。さらにEIB の新たな融資イニシアチブは、気候変動の影響を受けるカリブ海の島々の水への投資を支援する予定だ。
またEIBは教育、健康、住宅、都市再生に12億ユーロ(約1,579億円)を充てるとし、ブリュッセル、フランス、ワルシャワ、ドイツのプロジェクトを支援する。加えて、民間投資とCOVID経済回復のために6億3000万ユーロ(約828億円)を充当し、スペインでは事業融資、フランスでは産業投資を行う。
EIB は、環境・社会問題への取り組み方に関するビジョンを示したグループ全体の環境・社会政策とともに、新しい「環境・社会持続可能性フレームワーク」の承認も発表した。EIBはこのフレームワークを通じて、持続可能で包括的な開発を重視し、気候や災害に強く、低炭素で持続可能な資源効率の高い経済やコミュニティへの移行を支援していく。
【参照ページ】
(原文)EIB Board approves first Group-wide environmental and social policy and backs €3.2 billion new financing for transport, COVID economic resilience and social investment
(日本語訳)EIB、気候変動対策、持続可能な交通、その他のプロジェクトに約4,208億円の資金を確保