JetBlue、法人顧客向けに出張時の排出量を削減・報告するプログラムを開始

JetBlue、法人顧客向けに出張時の排出量を削減・報告するプログラムを開始

1月5日、JetBlueは「JetBlue Sustainable Travel Partners program」を立ち上げ、法人顧客向けに出張時の排出量削減と評価のための一連のサービスを展開することを発表した。

航空業界は、温室効果ガス(GHG)排出の大きな要因として注目されており、世界の排出量の2~3%を占めている。また、多くの企業では、スコープ3(企業が直接管理できない排出量)の大きな部分を占めている。JetBlueは、この新しいプログラムを通じて、企業が自らのサステナビリティ目標を達成できるよう支援することを目指しており、その目標にはスコープ3排出量の削減が含まれるようになっている。

本プログラムでは、持続可能な航空燃料(SAF)証明書の購入による排出量削減、JetBlueが運航するすべての国内線における無料のカーボンオフセット、排出量報告のための個別の出張データおよび分析などのリソースを提供している。また、プログラムでは、お客様の出張に伴う排出量削減目標の設定や、目標達成に向けたより持続可能な出張の意思決定を促進するための行動の推奨など、持続可能な出張に関するコンサルティングやツールも提供している。

このプログラムの開始は、JetBlueが昨年、2040年までに炭素排出量純ゼロを達成し、総燃料使用量の10%を持続可能な航空燃料(SAF)に転換する目標や、役員報酬とESG目標との関連性を追加するなど、いくつかの新しい持続可能性イニシアティブを導入したことを受けたものである。ここ数カ月、JetBlueはSAFを調達するための多くの取引を発表しており、同社は2030年のSAF目標を予定より早く達成する見込みであるとしている。

【参照ページ】
(原文)JetBlue Introduces ‘Sustainable Travel Partners’ Program Empowering Corporate Customers to Enhance the Sustainability of their Business Travel
(日本語訳)JetBlue、法人顧客向けに出張時の排出量を削減・報告するプログラムを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025-6-30

    ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025年6月20日、欧州証券市場監督局(ESMA)が策定を進める新たなESG評価規則「Regul…
  2. 2025-6-26

    EU炭素国境措置、簡素化で合意 中小企業の9割が対象外に

    6月13日、欧州議会とEU理事会は、域外からの輸入品に事実上の炭素税を課す「炭素国境調整メカニズム…
  3. 2025-6-25

    IFRS財団、ISSB基準の実務導入を支援する新eラーニングモジュールを公開

    6月13日、IFRS財団は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が策定した基準の理解と導入を…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る