M&Gとレスポンスアビリティ、サステナブル・ボンド戦略を開始

10月23日、ロンドンとチューリッヒにおいて、英資産運用会社M&Gとスイスのインパクト・アセット・マネジメント会社レスポンスアビリティが共同で、持続可能な社債戦略「M&Gレスポンスアビリティ・サステナブル・ソリューションズ・ボンド戦略」を立ち上げた。本ファンドは、SFDR第9条ファンドとして、アクティブ運用のサステナブル債券戦略を求める機関投資家やホールセール投資家に対応するために設計されている。

M&Gの豊富なクレジット運用の専門性と、レスポンスアビリティのインパクト・サステナブル投資の実績を組み合わせ、同ファンドは「健康、仕事と教育、社会的包摂、循環型経済、環境ソリューション、気候変動対策」の6つの分野に焦点を当て、SDGsにマッピングされた国際的な債券ポートフォリオを構築する。特に、環境・社会の成果をもたらすプロジェクト・ファイナンス・ボンドや、環境・社会課題解決に取り組む企業の債券に積極投資する。

2024年第1~3四半期における世界のESG社債発行額は3,060億ドルに達し、世界的なESGボンド市場の成長を背景に同ファンドは登場した。M&Gプロダクト&ディストリビューション・グローバル・ヘッドのニール・ブルックス氏は、「市場をリードするレスポンスアビリティとの提携により、ポートフォリオを積極的に持続可能な変革へと導く」と述べている。

M&Gとレスポンスアビリティの連携により、投資家が持続可能な社会貢献をしつつ、柔軟性と分散性に優れた投資ソリューションが実現されると期待されている。

【参照ページ】
(原文)M&G and responsAbility launch Sustainable Bond Strategy
(日本語参考訳)M&Gとレスポンスアビリティがサステナブル・ボンド戦略を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. グローバルガバナンス体制構築に向けた実践的ツール紹介

    2025-5-20

    グローバルガバナンス体制構築に向けた実践的ツール紹介

    コーポレートガバナンスは、企業経営に直接的に係る課題であり、あらゆる企業において例外なく重要である…
  2. 2025-5-19

    イングランド銀行、気候リスク対応を強化へ―金融機関に新たな管理基準を提示

    4月30日、イングランド銀行のプルーデンシャル規制機構(PRA)は、銀行および保険会社に対する気候…
  3. 2025-5-19

    金融庁、TCFDに基づく金融機関の移行計画調査を公表──セクター間の差異を可視化

    4月28日、金融庁は「TCFD提言に沿った金融機関のシナリオ分析、およびその結果を踏まえた移行計画…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る