12月15日、Responsible Business Alliance(RBA)のResponsible Minerals Initiative(RMI)は、鉱物サプライチェーンにおけるすべての上流関係者に適用される「鉱物サプライチェーンのためのグローバル責任ある調達デューディリジェンス基準」を発表した。
この新しい RMI 基準は、「紛争地域及び高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのための OECD デューデリジェンスガイダンス」(OECD Guidance)と整合するように設計されており、RMI の責任ある鉱物保証プロセス(RMAP)と連携して、企業が既存の EU 紛争鉱物規制や懸案の EU 電池規制などの規制要件を遵守するのに役立つことができるようになっている。
RMIは、RMAPプログラムのもと、2022年に新基準に対するアセスメントを開始する予定である。最初の審査を受ける川上企業は、RMIの初期審査基金を利用して初期審査の費用を全額負担することができるほか、リスクの高い地域からの調達に対するデューデリジェンスを支援するため、毎年更新可能な助成金を受けることができる。
企業は、鉱物加工業者に関する情報を収集するためのRMIの企業識別質問票(CIQ)、鉱物サプライチェーンにおける学習、コラボレーション、環境・社会・ガバナンス(ESG)管理の改善を促進するためのMaterial Insight Platform、ESG課題を網羅する業界規範に対する精錬所、製錬所、鉱山の自己評価を追加・表示するRisk Readiness Assessmentを利用することが推奨される。これらのツールは、透明性を向上させ、優良事例の共通理解を促進し、鉱物サプライチェーン内のリスクとパフォーマンス向上のための行動を一貫して評価するための手段であることを目的としている。
加工業者と監査人向けのデューデリジェンス・トレーニングは、RMI eラーニング・アカデミーで受講することができる。オールミネラル基準の発表後、RMIは、現在コバルトとマイカを対象としている拡張鉱物報告テンプレートに、スズ、タンタル、タングステン、金(3TG)以外の鉱物サプライチェーンをマッピングできるよう、追加鉱物を追加する予定である。
【参照ページ】
(原文)Responsible Minerals Initiative Releases New Global Standard for All-Minerals Due Diligence
(日本語訳) Responsible Minerals Initiative、オールミネラル・デューディリジェンスの新グローバルスタンダードを発表